『デトロイト ビカム ヒューマン』開発元Quantic Dreamで115人規模の人員削減計画、従業員がストライキを実施

『デトロイト ビカム ヒューマン』開発元Quantic Dreamで115人規模の人員削減計画、従業員がストライキを実施

『デトロイト ビカム ヒューマン(Detroit: Become Human)』などで知られるフランスのゲーム開発会社Quantic Dreamにおいて、6月25日に一部従業員によるストライキが実施されたと報じられています。同社が発表した人員削減計画への抗議が背景にあるとのことです。フランスのゲームメディアGamekultなどが伝えています。

ストライキの背景

Quantic Dreamはパリに拠点を置くデベロッパーで、『Beyond: Two Souls』『Heavy Rain』など、シネマティックなアドベンチャー作品で評価を得てきました。2022年からはNetEase Gamesの傘下に入っています。

同社は今年2月、基本プレイ無料の対戦アクションストラテジー『Spellcasters Chronicles』を早期アクセスでリリースしましたが、プレイヤー人口が伸び悩み、複数回のパッチ配信を経てもユーザーベースの回復には至らず、6月20日にサービス終了となりました。これに伴い、同社は内部組織の再編を実施すると発表しています。

フランスのビデオゲーム産業向け労働組合STJVによると、この再編によって影響を受ける従業員は115人にのぼり、これは同社全社員の約4分の1に相当するとされています。

労働法をめぐる主張

STJVは、今回の人員削減計画がフランス労働法に則っていないとして、経営陣に計画の見直しを求めています。フランスの労働法では、従業員50人以上の企業が30日間に10人以上を経済的理由で解雇する場合、雇用保護計画(PSE)の策定が義務付けられています。また、解雇対象者の選定には扶養家族の有無や勤続年数、スキルレベルなどに基づく解雇順位基準のリストを策定する必要があり、特定部署の従業員のみを恣意的に対象とすることは違法とされています。

STJVの主張によれば、今回の人員削減は『Spellcasters Chronicles』に携わっていた人員が中心となっているとのこと。同組合は、同社が開発中の『Star Wars Eclipse』のチームが人員増強を必要としているとして、『Spellcasters Chronicles』チームを同プロジェクトへ異動させることを要求しています。また、人員削減を行う場合は『Star Wars Eclipse』チームも含めた全社的な希望退職制度の導入が必要だとも主張しています。

さらに、社会経済委員会(CSE)との協議期間についても、115人が影響を受けるのであれば3か月間の協議を設けるべきだとし、2か月での進行を進めているとされる同社の対応に異議を唱えています。

抗議活動の実施

現地時間6月25日には、STJVの呼びかけに応じてQuantic Dream従業員らがパリ本社前に集まり、抗議活動を実施したと報じられています。抗議に参加した『Star Wars Eclipse』開発メンバーの一人はGamekultに対し、同作の開発ラインが人員不足にあること、解雇予定の人員をチームに加えることを希望していると語ったとのことです。

『Star Wars Eclipse』は2021年に発表されたタイトルで、トレイラー公開当時は大きな注目を集めましたが、その後の続報は限定的な状況が続いています。

なお、上記はSTJV側の主張に基づくものであり、内部組織再編の具体的な計画についてQuantic Dreamからの公式発表はなく、詳細は明らかになっていません。

参照元: AUTOMATON