『Peek』開発者、人気作『PEAK』との誤購入により返金率60%に

『Peek』開発者、人気作『PEAK』との誤購入により返金率60%に

ホラーパズルゲーム『Peek』を開発した個人デベロッパーのLoyal Mussyが、海外掲示板Redditの「r/gamedev」コミュニティにて、人気作『PEAK』とタイトルが酷似していたことによる影響を報告しました。ウィッシュリスト登録数の増加というメリットがあった一方で、販売後には全体の約60%が返金される事態に至ったとのことです。

一文字違いがもたらしたウィッシュリスト急増

『Peek』は、5×5のグリッドが配置された呪われた部屋を舞台に、音を手がかりに霊の行動パターンを読み解き、聖遺物を正しい場所に配置して悪魔祓いを行うホラーパズルゲームです。開発者のAndy氏は2025年3月にSteamストアページを公開しました。

同氏によると、公開から数か月はウィッシュリスト登録数の伸びは緩やかだったものの、2025年6月中旬を境に数値が一気に跳ね上がったといいます。当初は宣伝活動の成果かと考えたものの、ネット上に『Peek』に関する話題は見当たらなかったとのこと。やがて同氏は、2025年6月16日に発売された人気作『PEAK』の存在に気付きます。ウィッシュリスト登録数の急増時期は『PEAK』の発売タイミングと一致していました。

なお、『Peek』のストアページ公開は2025年3月、『PEAK』の発表は2025年4月初頭であり、『Peek』のほうが先に発表されていたことから、タイトルの類似は偶然によるものだとされています。

販売本数92本のうち約6割が返金リクエスト

Andy氏によると、最終的に『Peek』は2000件以上のウィッシュリスト登録を獲得しましたが、発売後の販売本数は92本にとどまったとのこと。さらにそのうち約60%のユーザーから返金リクエストが寄せられ、その多くが「別の名前の作品と間違えて購入してしまった」という理由だったといいます。

同氏は「すべて自力で獲得できていればもっと誇れたのに」と心境を綴る一方、『Peek』が万人受けする内容ではないため、本当に購入を望んだユーザーが少なかったこと自体には納得していると述べています。また、ジャンル表記についても「オーディオホラーゲーム」ではなく「ホラーの皮を被ったパズルゲーム」として打ち出すべきだったと振り返っています。

Loyal Mussyとしてのゲーム制作はあくまで趣味であり、家族を養うことはできているとのことで、返金率の高さ自体を深刻な問題とは捉えていない様子です。

過去にもあったタイトル類似による事例

タイトルの類似を巡るトラブルは過去にも発生しています。2019年2月の『Apex Legends』リリース時には、既存のVRゲーム『Apex Construct』が誤って購入され、レビュー爆撃を受ける事態が起きていました。また2025年3月には、『Piece by Piece』という同名のゲームが2本ほぼ同時に発売され、両作がバンドル販売を行うことで一方は予想の3倍の収益につながったとされています。

年間約2万本規模の新作がリリースされるSteamにおいて、タイトルの類似は今後も予期せぬ影響をもたらす可能性がありそうです。

参照元: AUTOMATON