『CoD: ブラックオプス』PS5/PS4移植版レビュー、冷戦を舞台にしたキャンペーンの魅力を再検証

『CoD: ブラックオプス』PS5/PS4移植版レビュー、冷戦を舞台にしたキャンペーンの魅力を再検証

Game*Sparkは2026年8月9日、PS5/PS4向けに移植された『コール オブ デューティ ブラックオプス(Call of Duty: Black Ops)』のキャンペーンに焦点を当てた特集記事を公開しました。移植版は2026年7月10日に配信が開始されており、オリジナル版発売から十数年を経た現在でも通用するストーリーテリングの完成度が改めて評価されています。

2010年当時のFPSシーンと本作の立ち位置

本作は元々2010年11月にPS3/Xbox 360/PC向けにTreyarchが開発したタイトルで、今回の移植版は基本的にオリジナル版のグラフィックや仕様を踏襲したものとなっています。日本語版はオリジナル版と同様に四肢欠損や拷問シーンなどが削除された規制版となっており、ジャイロエイムやアダプティブトリガーには対応していません。

記事では、2007年の『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア』が累計1,000万本を超える大ヒットを記録して以降、シングルプレイFPSがストーリーテリング面で成熟していった経緯を整理しています。『Crysis』『バイオショック』『Far Cry 2』『ボーダーランズ』『バトルフィールド バッド カンパニー2』など、同時期のFPSが多様な方向へ進化していくなかで、『CoD: BO』はシリーズとして初めてプレイヤーキャラクターに声を与えるなど、新たな試みに踏み込んだ作品だったと解説されています。

日本国内でのローカライズと販売経緯

日本では2008年12月にActivision Japanのオフィスが閉鎖された後、スクウェア・エニックスがActivisionと提携して『CoD』シリーズのローカライズを担当することとなりました。前作『モダン・ウォーフェア2』の日本語吹替版に対する反応を受け、『CoD: BO』では英語音声日本語字幕版を先行発売し、後に日本語吹替版を発売するという販売形態が採られました。吹替版ではハドソン役に井上和彦氏、メイソン役に堀内賢雄氏、ウッズ役に小山力也氏など、洋画吹き替えで実績のある声優陣が起用されています。字幕版は2010年11月18日、吹き替え版は同年12月16日に発売されました。

冷戦を舞台にしたキャンペーンの構造

キャンペーンは、CIAの暗殺チームに所属していたアレックス・メイソンが、ピッグス湾事件で捕縛されソ連の強制収容所ヴォルクタで洗脳を受けるところから始まります。尋問室で謎の人物からの問いかけに応じながら過去の記憶を掘り起こしていくという構成で、時系列が前後する演出や、信用できない主人公による語り、実写映像の使用など、当時のシリーズとしては前衛的な手法が取り入れられていました。

記事では特にミッション3「U.S.D.D.」とミッション14「REVELATIONS」の演出面が高く評価されており、尋問室のモニターに映る映像や、洗脳の影響が随所に表れるメイソンの反応など、プレイヤーに真実を揺さぶり続ける仕掛けが解説されています。また、1962年公開の映画「影無き狙撃者(The Manchurian Candidate)」からの影響についても言及されています。

移植版としての現状

移植版はほぼオリジナル版そのままの内容であり、『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア リマスタード』のようなグラフィックの刷新は行われていません。一方で、キャンペーンが持つ物語構成や演出面の完成度は現在でも通用するとして、かつてプレイしたユーザーにも新規ユーザーにも触れる機会として推奨されています。PS5/PS4版『コール オブ デューティ ブラックオプス』は5,900円(税込)で販売中です。

参照元: Game*Spark