CD PROJEKT RED(CDPR)の共同CEOであるMichał Nowakowski氏が、開発中の『ウィッチャー4(The Witcher 4)』に関するインタビューにおいて、『サイバーパンク2077(Cyberpunk 2077)』のリリース当初に失ったユーザーの信頼を取り戻したいとの決意を語ったことが分かりました。
『サイバーパンク2077』からの教訓
『サイバーパンク2077』は2020年のリリース直後、特にコンソール版で不具合が相次ぎ、返金騒動にまで発展した経緯があります。その後のアップデートによる継続的な改善を経て、2024年11月時点で累計3500万本の販売を突破したことが明かされていますが、Nowakowski氏は発売当初の状況について「胸が張り裂けるよう」だったと表現しました。
同氏は同社の評判を守るため『サイバーパンク2077』の軌道修正が最優先事項だったとしつつも、「100%名誉挽回を果たせたわけではない」との見解を示しています。一部ユーザーの信頼を失った状態から“持ち直した”だけでは不十分であるとの認識を示し、信頼回復は『ウィッチャー4』に限らずどのタイトルでも継続的に取り組んでいく姿勢を強調しました。
独自エンジンからUnreal Engine 5へ
開発体制についても言及がありました。Nowakowski氏によると、これまで『ウィッチャー3 ワイルドハント』や『サイバーパンク2077』などの開発に用いられてきた内製ゲームエンジン「REDengine」は、バージョンごとにほぼゼロから作り直す必要があり、人材採用や育成にコストがかかっていたとのことです。エンジン習得には最低でも半年から9か月程度を要し、独自エンジンゆえに社外に経験者が存在しないことが生産性低下の一因となっていたといいます。
一方、『ウィッチャー4』ではEpic GamesのUnreal Engine 5(UE5)を採用。Epic Gamesとの協力のもと、オープンワールド開発に向けた機能拡張やツール開発にも取り組んでいるとのことです。Nowakowski氏は「Epic GamesがUEのブラックボックスに踏み込み、弄り回すことを許可してくれた」と語っており、独自にチューンアップされた環境で開発が進められている様子です。
新三部作の幕開けへ
『ウィッチャー4』は、シリーズおなじみのキャラクターであるシリを新たな主人公に据えた新三部作の第一作となります。発売時期は2027年以降とされており、新三部作は6年間で順次リリースされる計画とされています。対応プラットフォームや具体的な発売日についてはまだ明らかになっていません。
複数タイトルの開発ラインを抱えながらも、ユーザーからの信頼回復を目指すCDPRの今後の動向が注目されます。
参照元: AUTOMATON