『Saros』主人公アルジュン誕生秘話を綴るドキュメンタリー第2弾が公開

『Saros』主人公アルジュン誕生秘話を綴るドキュメンタリー第2弾が公開

Housemarqueは、PS5向けタイトル『Saros』の開発ドキュメンタリーシリーズの第2弾「Finding Carcosa: Becoming Arjun」を公開しました。主人公アルジュン・デヴラジ役を務めた俳優ラフール・コーリ(Rahul Kohli)氏のパフォーマンスキャプチャ収録の舞台裏に迫る内容となっています。

パフォーマンスキャプチャの現場で

『Saros』は、敵対的なエイリアンの世界「カルコサ」を舞台に、ソルタリ・エンフォーサーであるアルジュン・デヴラジが救助部隊とともに失われた採掘コロニーの確保に向かう物語を描いた作品です。本ドキュメンタリーでは、収録現場の独占映像とともに、コーリ氏および開発チームへの新規インタビューが収められています。

コーリ氏は初日の収録について「最悪だった」と笑いながら振り返り、ライクラのスーツ姿で指のキャリブレーションから始まる技術的な工程に戸惑ったと語っています。一方で、技術的なセットアップが完了したあとは「空っぽのステージに俳優と監督、そして脚本だけがある状態」になり、小道具や舞台装置のないリハーサル空間と変わらない感覚で演じられたとコメント。俳優のトロイ・ベイカー氏からかけられたという「君がこれまでに経験する最も純粋な演技だ」という助言にも触れています。

キャラクターの声を探る制作プロセス

スタジオ側は、キャストが役柄になじめるよう撮影順を工夫したとのことです。先に夢のような場面から撮影を始めることで、俳優が自身のキャラクター像を厳密に定める前に演技に入れるよう配慮し、そこから自然主義的な演技へと移行する流れを採ったと、Housemarqueのラウデン氏は説明しています。

シニア・ナラティブ・デザイナーのカリル・オサイミ氏は、コーリ氏自身もゲーマーであるため「ビデオゲームのキャラクターに必要な要素を理解していた」と振り返ります。脚本に対する細かなメモを持ち込み、ディレクターのグレッグ氏と協力しながらディテールを積み重ねていったとのことです。

渋滞が生んだアルジュンの声

アルジュンの声を見つけたきっかけが、ロサンゼルスでの渋滞だったという逸話も明かされています。コーリ氏は6か月の不在を控えて朝早くにティザートレーラー用のボイス収録に向かう途中、渋滞に巻き込まれて苛立ちを抱えたまま収録に臨んだとのこと。その結果出てきた、それまでで最も怒りに満ちた強い声を聞いたスタッフが「探していたのはこれだ」と確信し、アルジュン像が固まったといいます。

ドキュメンタリー三部作の監督を務めるポール・J・ヴォーゲル氏は、この逸話について「キャラクターはリサーチやリハーサル、ディレクターとの協働から生まれることもあるが、時にはひどい通勤一回で命を吹き込まれることもある」と述べています。

『Saros』はPS5向けに発売中です。

参照元: PlayStation.Blog