『Marvel's Wolverine』開発チームが日本でロケーションスキャンを実施、600点超のアセットを収集

『Marvel's Wolverine』開発チームが日本でロケーションスキャンを実施、600点超のアセットを収集

Insomniac Gamesは、開発中の『Marvel's Wolverine』の制作にあたり、開発チームが日本各地でロケーションスキャンを実施していたことをPlayStation.Blogで公表しました。世界各地で展開しているスキャン旅行の一環として行われたもので、現地の素材や自然環境をデータ化し、ゲーム内の環境表現に活用するとのことです。

複数のバイオームを横断する取材ルート

今回の日本での取材は、これまでの同スタジオのスキャン旅行と比較しても移動距離が長いものになったとされています。従来はスキャン地点間の移動を最小限に抑える方針が取られていましたが、日本では捉えたい環境が複数の地域に分散していたため、より広範囲を巡るルートが組まれました。事前の準備段階では、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの日本チームの協力を得て、数か月にわたる仮想ロケハンとルート計画が行われたとのことです。

チームが訪れた場所は多岐にわたり、東部の雪山地帯、地下鉄駅、竹林、日差しの強い都市部の街路、道端の寺院などが含まれています。それぞれの環境で異なる素材が記録されており、山岳部では雪や石、樹皮、地表の植生といった自然の表面と冬季特有の質感を、竹林では植生の重なりや密度を、都市部では舗装や壁面、公共インフラ、経年変化の痕跡などを収集したと説明されています。

現地での取材が持つ意味

Insomniac Gamesは、高解像度スキャンによって岩や樹皮、舗装、苔、金属、看板、土壌といった要素の物理的な質感を捉えられる点を挙げつつ、現地取材の価値はスキャンデータだけにとどまらないとしています。建築物の設計や施工の方法、素材の経年変化の様子、文化的なディテールが環境にどう現れるかを直接観察できたことが、ゲーム内のロケーションが架空のものであっても、アーティストの制作基盤を強化することにつながると述べています。

取材の規模

公式ブログでは、今回の日本取材で取得したデータの規模も公開されています。4つのバイオームにわたって600点を超えるスキャンを取得し、歩行距離は約100マイル(およそ160km)以上、多くの場面で約20ポンド(およそ9kg)の機材を携行していたとのことです。取得したデータ量は5.6TB、撮影された写真は189,589枚に達し、これとは別に参考用の写真撮影も行われました。取材の過程ではケーブル2本、プラスチックケース1点、スマートフォンの背面ガラス1枚が破損したことも合わせて紹介されています。

『Marvel's Wolverine』はPS5向けに9月15日発売予定で、PlayStation Storeでウィッシュリスト登録および予約が受付中です。

参照元: PlayStation.Blog