Game*Sparkは2025年9月2日、Limbic Entertainmentが開発しPC向けに配信中の海賊島建設シミュレーション『コルセア・コーヴ(Corsairs Cove)』の開発者インタビューを公開しました。クリエイティブ・ディレクター兼CEOのLionel Lovisa氏が、本作のコンセプトや開発の経緯について語っています。
「3次元の都市建設」というコンセプト
『コルセア・コーヴ』は、終焉を迎えつつある海賊の黄金時代を舞台に、無人島を海賊のアジトへと発展させていく都市建設ストラテジーです。8月1日にリリースされ、価格は3,980円。日本語にも対応しています。
Lovisa氏はインタビューの中で、本作最大の特徴として「平地だけに建物を建てるのではない」点を挙げています。崖の上や谷間、水上、岩場といった島の垂直方向の地形全体を活かして建設を行う仕組みで、「もし都市建設そのものが真の意味で3次元だったらどうなるか」という発想から生まれたとのことです。
開発にあたっては、カメラ操作や建物同士の接続、資源の移動といった多くの課題に直面したと振り返っています。同氏は「立体であることを単なる視覚的なトリックで終わらせたくなく、ゲームプレイそのものにしたかった」と述べており、海賊というテーマもこの立体的なゲームプレイと親和性が高いことから自然に決まったとしています。
海賊ファンタジーの追求と日本との関わり
世界観については、実際の海賊の歴史ではなく、ポップカルチャーが描く海賊像を重視したとのことです。同氏は「パイレーツ・オブ・カリビアン」や『モンキー・アイランド』、日本の『ONE PIECE』などを例に挙げ、創作における海賊は「自由の象徴」であると位置付けています。歴史ドキュメンタリー的な方向性ではなく、明るくカラフルで、時にバカバカしくも本格的なゲームシステムを備えた作品を目指したと語りました。
Lovisa氏はかつて日本でゲーム開発を学び、コジマプロダクションでプログラマーとしてキャリアをスタートさせた経歴を持っています。その後ヨーロッパへ移り、プロデュースやクリエイティブ・ディレクションの道へ進んだとのことで、日本のメディアからのインタビューに答えることは「原点回帰のような感覚」と述べています。個人的に影響を受けた作品としては、『Civilization II』『スーパーメトロイド』『メタルギアソリッド3 スネークイーター』『メタルギアソリッド ピースウォーカー』『Factorio』を挙げました。
今後のアップデート方針
リリース後のフィードバックを踏まえたアップデートについても言及されています。プレイヤーからは船をより直感的に操作したいという要望や、戦闘をクルーに任せる方法を増やしてほしいというリクエストが寄せられており、現在実装に取り組んでいるとのことです。加えて、船の自動修理や物資の自動売却といった物流・自動化に関する快適性の改善も進める予定としています。
日本語対応については、ローンチ時から完全にローカライズされたUIと字幕を提供しており、海賊らしさとシステムの分かりやすさのバランス調整に苦心したことが明かされました。また、配信や収益化についても全面的に歓迎する姿勢を示しています。
参照元: Game*Spark