Esports World Cup Foundation(EWCF)が主催する国別対抗eスポーツ大会「Esports Nations Cup(ENC)」が、2026年11月2日から29日にかけてサウジアラビアの首都リヤドで開催されることが明らかになりました。プロ選手たちが所属クラブではなく、自国の代表として競い合うタイトル横断型の大会となります。
大手パブリッシャーが参画、全16タイトルを採用
ENCには、Electronic Arts、Krafton、Tencent、Ubisoftといった世界を代表するゲームパブリッシャーが参画を表明しています。採用タイトルは全16タイトルで、『Counter-Strike 2』『VALORANT』といったFPSタイトルに加え、『ストリートファイター6』『エーペックスレジェンズ(Apex Legends)』『レインボーシックス シージ(Rainbow Six Siege)』なども名を連ねています。
出場権をめぐっては100を超える国・地域で予選が実施され、10万人以上のプレイヤーが争う見込みです。ナショナルチームパートナーの申請には152カ国・地域から630件以上が寄せられたとのことで、大会への注目度の高さがうかがえます。
EWCFのCEOであるRalf Reichert氏は「国対国の戦いこそ、スポーツの究極の表現だ。ENCはそれをeスポーツで実現する。すべてのファンが旗を掲げ、すべての選手が自国を代表する誇りを持てる舞台になる」とコメントしています。
オリンピックeスポーツ計画の白紙化を背景に
ENCが注目を集める背景には、国際オリンピック委員会(IOC)が進めていた「Olympic Esports Games」計画の頓挫があります。IOCは2024年7月のIOCセッションで同大会の創設を承認し、サウジアラビアのオリンピック委員会と12年にわたる長期契約を結んでいました。しかし、2025年10月にIOCとサウジアラビア側は協力関係の終了を発表し、それぞれが別々の道でeスポーツへの取り組みを進めることになりました。
計画頓挫の具体的な理由は明らかにされていませんが、大手パブリッシャーが権利を持つゲームタイトルと、大会の完全な管理を前提とするオリンピックのモデルとの兼ね合いや、FPSなど「暴力的な表現のあるゲーム」の扱いに関する方針が一因と見られています。こうした経緯を経て、サウジアラビアは独自の国別対抗戦としてENCを推し進める形となりました。
日本代表の動向
日本代表については、現在行われている国際大会の成績に基づく招待枠の動向で、いくつかのタイトルで好位置につけていることが報じられています。『ストリートファイター6』では、さはら選手、ふ〜ど選手、ひぐち選手のポイントが2位の韓国を引き離して1位となっており、『エーペックスレジェンズ』でも日本代表のランキングが1位となっています。
また、『レインボーシックス シージ』日本代表は2026年5月末に行われたアジア予選を突破しており、本大会への出場が決定しています。
ENCは2年に1度の開催サイクルを予定しており、初回はリヤドで開催されたのち、開催地を変えながら世界各地に舞台を移していく予定とのことです。
参照元: AUTOMATON