戦略RPG『Arco』、発売から2年で販売本数10万本を達成。開発費の回収に成功

戦略RPG『Arco』、発売から2年で販売本数10万本を達成。開発費の回収に成功

パブリッシャーのPanicが手がけた戦略RPG『Arco』について、販売本数が10万本に到達し、開発費を回収できたことが明らかになりました。海外メディアGame Developerの取材に対し、本作の作曲家兼サウンドデザイナーを務めるJosé Ramón García(Bibiki)氏が回答したものです。

発売から2年での節目

『Arco』は2024年8月16日にPC(Steam/Epic Gamesストア/Mac App Store)およびNintendo Switch向けに配信された戦略RPGです。メソアメリカ(メキシコ南部から中央アメリカにかけての地域)を舞台に、「レッド・カンパニー」への復讐を誓う4人のヒーローを操作し、旅と戦いを繰り広げていく内容となっています。

バトルは敵と味方が同時に行動する「同時ターン制」を採用。プレイヤーは敵の次の行動や移動先を読んだうえで戦術を組み立てていく仕組みです。マップは一般的なターン制ストラテジーのマス目形式ではなく、リアルタイムストラテジーを思わせる自由な移動が可能な形式となっており、地形や障害物を活かした立ち回りが求められます。会話シーンでの選択肢によって主人公の罪悪感ステータスが変動し、ストーリー展開に影響する要素も備わっています。

高評価ながら売れ行きに苦戦していた過去

本作はメディアからのスコアが86を記録し、Steamユーザーレビューでは執筆時点で2161件のうち95%が好評となる「圧倒的に好評」ステータスを獲得しています。しかし、こうした高評価にもかかわらず、発売当初は売れ行きの面で苦戦していたことが伝えられていました。

アーティストのFranek Nowotniak氏は過去のコメントで、今までにない新しいタイプのゲームとして制作したものの、既存の確立されたジャンルで作っていればより売れていたかもしれないとの見解を示していました。次回作では「新しいかどうか」ではなく「売れるかどうか」に焦点を当てて制作すると述べる一方、販売不振の要因としてマーケティングが上手くいかなかった側面もあったと言及。長期的には開発費を回収できるかもしれないとの展望も語っていました。

10万本達成の背景

García氏によれば、売上の大部分はSteam経由によるものとのことです。また、購入者のうちかなりの割合がSteam Deckで本作をプレイしているといいます。同氏は10万本達成と開発費回収について、大きな満足感を得るとともに、10万人以上のプレイヤーが本作を遊び楽しんでもらえたことに喜びを感じているとコメントしています。

Steamでは季節ごとにセールキャンペーンが実施されており、その都度評判を耳にしたユーザーが購入したことで、時間をかけて販売本数を積み重ねていったものと見られます。

なお、前述のNowotniak氏は2026年5月20日、ポーカーダイスを題材にしたローグライト新作の早期アクセス版をリリースしており、『Arco』での経験を踏まえた制作を進めているとのことです。

『Arco』はPCおよびNintendo Switch向けに発売中で、ゲーム内表示は日本語に対応しています。Steamでは無料体験版も配信されています。

参照元: AUTOMATON