『Subnautica 2』開発に生成AIは一切不使用、Krafton方針下でも独自路線

『Subnautica 2』開発に生成AIは一切不使用、Krafton方針下でも独自路線

海洋サバイバルゲーム『Subnautica 2』の開発において、生成AIは一切使用されていないことが分かりました。パブリッシャーであるKraftonが「AIファースト企業」への転換を公言している中での発表となります。

開発チームが明言、生成AIの不使用

海外メディアEurogamerの取材に対し、『Subnautica 2』のクリエイティブメディアプロデューサーを務めるScott MacDonald氏と、デザインリードのAnthony Gallegos氏が、本作のいかなる部分にも生成AIが用いられていないことを認めたと報じられています。

MacDonald氏は「『Subnautica 2』では生成AIを一切使用していません。すべて従来通り、人の手によるものです」とコメント。AIに言及する場合も、それはクリーチャーの挙動制御などにおける従来型のAIであり、プログラマーが自ら実装したものだとしています。Unity Blackboardといった既存技術を活用し、基本的にすべて手作業で構築されているとのことです。同氏は生成AIについて「興味深い技術ではあるが、私たちはまったく使っていない」と述べています。

Kraftonの「AIファースト」方針との関係

この件が注目される背景には、開発元Unknown Worldsのパブリッシャーであるクラフトン(Krafton)が、2024年10月に韓国語の公式声明で「AIファースト企業」への移行を発表していた経緯があります。同声明では、AIを問題解決の中心的かつ主要な手段として優先し、個人と組織の変革を促進、全社的な生産性向上と中長期的な企業価値の成長を加速させる戦略が示されていたと報じられています。

それでは『Subnautica 2』の開発現場において、この方針はどの程度浸透しているのでしょうか。MacDonald氏によれば、ツールの使用を強制する命令は存在せず、あくまで開発チームに選択肢として提供されているのみだといいます。「Kraftonは『ツールはすべて用意した。使いたければ使っていい』というスタンスです。使用を義務付けるような指示はありません」と説明しています。同氏は、本プロジェクトにおいては生成AIがパイプラインや制作方針に合致しないと判断したことを明かしました。

Gallegos氏は、Kraftonが強制的な方針を敷いていない理由について、「現時点でこれらのツールの使用を強制すれば、開発プロセスに支障をきたしかねないことを彼らは理解しているのだと思います。義務化はゲーム開発にとって有害になり得ます」との見解を示しています。

他タイトルでの動向

なお、Krafton傘下のタイトルで生成AIを全面採用していない例は『Subnautica 2』だけではありません。2月のSony State of Playで発表された『Project Windless』についても、Kraftonは「ナラティブやコンテンツ制作の要素」に同技術を使用していないことを明らかにしているとのことです。

参照元: Eurogamer