AI-NPC観察ゲーム『EmemeTown』、開発継続を報告。仕様見直しつつ制作進行中

AI-NPC観察ゲーム『EmemeTown』、開発継続を報告。仕様見直しつつ制作進行中

国内デベロッパーのEmemeは7月27日、AI-NPC行動観察バラエティゲーム『EmemeTown』について、体験や仕様を見直しながら現在も開発を継続していると公式に報告しました。2025年4月のベータテスト以降続報が途絶えていた本作の現状が、あらためて明らかになった形です。

AIキャラクターの日常を観察するサンドボックス

『EmemeTown』は、AIによって動作するNPCを作成し、彼らが街で送る日常生活を観察するゲームです。開発元は、映画「トゥルーマン・ショー」のようなAIキャラクターによるリアリティードラマを制作できる作品だとしています。

NPCはそれぞれの個性に応じてAIが1日のスケジュールを自動生成し、日々の暮らしを送るとのことです。会話はLLM(大規模言語モデル)によってリアルタイムに生成されます。プレイヤーはキャラクターを操作したり、NPCの“うちなる声”を表現するかたちで介入することも可能で、NPCがどのような反応を示すかを楽しめる仕組みとなっています。

また、プレイヤーが用意した3Dキャラクターモデル(VRM形式)をアップロードし、AI-NPCとして街に召喚する機能や、キャラクターの性格設定にも対応します。発表当時には、将来的に大量のNPCが共に生活するオープンワールドの街への拡張や、マルチプレイイベントを開発できるツールの提供も予定されていると説明されていました。

これまでの経緯と現在の状況

本作は旧称『Ememe』として2023年12月に発表され、PC(Steam/Epic Gamesストア)向けに当初は2024年夏の早期アクセス配信が計画されていました。しかし配信は延期され、2025年4月にベータテストが実施されたのち、続報は途絶えていました。

この間、開発元はチャットAI投稿プラットフォーム「EmemeAI」を展開していました。3Dモデルをアップロードすると、AIキャラクターとして自動で会話やアニメーションを行うサービスで、『VRChat』との連携にも対応していましたが、運営体制およびシステムの見直しの結果として、今月末をもってサービス終了することが7月6日に発表されています。

こうしたなか、7月27日に『EmemeTown』のプロジェクトは存続しており、体験や仕様を見直しながら開発を続けている旨が公式より報告されました。「EmemeAI」のサービス終了との関連は明らかにされていません。

開発元のEmemeは、SCE(現SIE)やGREEでのゲーム制作歴を持ち、量産型アイトラッキングVRヘッドセット「FOVE0」を開発したFOVEの創業者としても知られる小島由香氏が設立したデベロッパーです。会話にあわせてキャラクターの表情とボディアニメーションを自動生成する独自技術を活かした本作の続報が待たれます。

参照元: AUTOMATON