中国アニメスタジオYHKT開発のアクションRPG『ブリンガ』gamescom 2026試遊レポート

中国アニメスタジオYHKT開発のアクションRPG『ブリンガ』gamescom 2026試遊レポート

ドイツ・ケルンで2026年8月26日から30日にかけて開催された世界最大のゲームイベント「gamescom 2026」にて、中国のYHKT ENTERTAINMENTが開発を手掛けるアクションRPG『ブリンガ』の試遊が実施されました。今回のgamescomが、本作にとって中国国外での初公開の場となります。

アニメ制作会社が手掛けるオリエンタルファンタジー

『ブリンガ』は、Unreal Engine 5で構築された映画的なカメラワークと演出を特徴とするオリエンタルファンタジーアクションRPGです。舞台となるのは「浄海」と巨大生物「隆舶」によって形作られた世界で、人々はその巨大生物の背中の上で生活しています。プレイヤーは秘密を抱えた旅人として世界を巡り、謎を解き明かしていくことになります。

開発元のYHKT ENTERTAINMENTは、2015年に武漢で設立されたアニメーション制作会社です。代表作にはポストアポカリプスSFアニメーション「霊籠」があり、劉慈欣のSF小説「三体」のアニメ化権も獲得しています。TencentやBilibiliといった大手企業から出資を受けており、中国アニメーション業界でも屈指の実力派スタジオとして知られています。

パーティ切替と体幹ゲージを備えた戦闘システム

戦闘は、パーティメンバーを切り替えながらキャラクターごとに異なる武器を使い分けるスピーディーなアクションが基本となっています。左クリックが通常攻撃、右クリックが回避、Eがスキル、Qが必殺技という操作体系で、必殺技発動時には専用のカットシーンと共に強力な一撃を繰り出す演出が用意されています。

体力ゲージの下にはもう一本のゲージが配置されており、『SEKIRO』の体幹ゲージに近い仕組みとなっています。これを削り切ると相手が大きく怯み、強力な一撃を叩き込めます。パリィにはタイミングを合わせる判断が求められ、成功を連続で決めるとゲージをより効率的に削れる設計です。

試遊デモの戦闘はフェーズ制で進行し、フェーズ1では主人公単独での戦闘、フェーズ2ではカットシーンに登場していた仲間が参戦してキャラクター切り替えが解禁、フェーズ3では画面が青から赤に変わり難度が上昇するという段階的な構成となっていました。

カットシーンと会話演出に込められたアニメ制作のノウハウ

本作の大きな特徴として挙げられるのが、カットシーンの物量です。ボス戦前の導入演出に加え、各フェーズの合間にも映像演出が数多く盛り込まれており、いずれも戦闘とシームレスに接続されています。QTE(クイックタイムイベント)も映像演出と組み合わせられており、単調にならない見せ方が採用されていました。

会話シーンにおいても、単に3Dモデルを立ち絵として表示するのではなく、テキスト送りごとにカメラアングルが切り替わり、キャラクターの表情を捉える演出が続きます。会話の合間には2Dイラストが挿入される場面も確認できました。

また、拠点となる空飛ぶ「船」に乗ってフィールドを探検するパートも用意されており、搭載された砲台で攻撃を行うことも可能となっています。

『ブリンガ』はPC・モバイル・PlayStation 5向けにリリース予定で、配信時期は現時点で未発表です。

参照元: Game*Spark