XBOX、「次の100日」に向けた事業再建方針を社内発表。ハードウェア部品危機など5つの課題に言及

XBOX、「次の100日」に向けた事業再建方針を社内発表。ハードウェア部品危機など5つの課題に言及

XBOXは2026年6月10日、グローバルのチームXBOX従業員に向けて発信したメッセージを公開し、事業再建に向けた「次の100日」の方針を明らかにしました。最初の100日間の成果報告に加え、今後直面する5つの課題が示されています。

最初の100日で報告された成果

メッセージによれば、直近100日でプラットフォームチームが投入したアップデート数は前年1年間の合計を上回ったとのことです。Game Passは8カ月以上続いていた減少傾向から再び成長に転じたほか、プレイヤー・クリエイター・開発者と直接対話するための常設チャネル「Player Voice」も稼働しているとしています。

また、「XBOX Games Showcase」および「FanFest」の開催により、世界で数億人規模のファンを巻き込んだとされています。エクスクルーシブタイトルとしては、2026年に『Gears of War: E-Day』、2027年に『Clockwork Revolution』を投入する予定で、今後も毎年シグネチャー級の独占タイトルを展開していく方針が示されました。

「次の100日」で向き合う5つの課題

メッセージでは、楽観と現実主義の両面で取り組むべき事業上の現実として、以下の5点が挙げられています。

1. 競合は「アテンション(可処分時間)」 年間10億人超のプレイヤーがXBOXおよび関連タイトルをプレイしており、コンソール、PC、モバイル、ストリーミングを合わせた総プレイ時間は720億時間に達するとされます(中国の大部分などは除く)。一方で、ゲーム・映像・クリエイター・アプリなど娯楽の選択肢が増えており、今後の競合はプレイヤーの「時間と注目」だとしています。

2. 収益性の悪化 今期は前年比で低下し、約3%のアカウンタビリティ・マージンで着地する見込みとのことです。Activision Blizzard Kingを除く過去5年間で、コンテンツ、プラットフォーム、ハードウェア補填に200億ドル超を投じてきた一方、年間売上は約5億ドル減少しており、この状況は継続できないとしています。

3. ハードウェア部品の危機 現CEOが2026年2月に就任した時点でも、コンソール用ストレージ部品の調達価格は前年秋の2倍以上だったとされますが、その後さらに倍となり、2027年のホリデーシーズンに向けてはさらに上昇し、2年前の5倍超になる見通しが示されました。メモリも同様の傾向にあるとのことです。現在、需要に見合うだけのコンソールを供給できていないとし、Helixへのコミットメントを維持しつつ、ハードウェアに関する新たなビジネスモデルとパートナーシップが必要だとしています。

4. スタジオ体制の見直し サブスクリプション、ストリーミング、デバイスといった複数戦略のためにスタジオ体制を拡大した結果、現状は過度に拡張された状態にあると言及しています。大型フランチャイズへの投資が十分でないとの認識を示しつつ、ファーストパーティおよびサードパーティの独占タイトルや新規IPの安定供給が重要であるとして、今後5年間の投資配分を再評価する方針です。

5. プラットフォーム基盤の再構築 現行プラットフォームは数百もの依存関係を抱えて複雑化しており、スピードを阻害しているとのことです。ベンダー依存を減らし、自社のエンジニアリング文化を強化する方針が示されています。ハードウェア、PC、モバイル、ストリーミングの各領域で勝つため、技術スタックの刷新やM&Aの活用も検討するとしています。

「ナンバーワンのゲーム・エンタテインメント企業」を目標に

メッセージは、コンソールを体験の中心に据えつつ、世界最大級のゲームプラットフォームであるWindows、そして大規模パブリッシャーとしての布陣を土台として、より強いXBOXへ「リセット」し、ナンバーワンのゲームおよびエンタテインメント企業を築いていくと締めくくられています。

参照元: XBOX Wire