サンリオは、2025年4月21日に自社パブリッシングによる初のゲームブランド「Sanrio Games(サンリオゲームズ)」の立ち上げと、第1弾タイトル『サンリオ パーティランド』を発表しました。Game*Sparkが公開したインタビュー記事では、Sanrio Gamesでゼネラルマネージャーを務める田邉勝義氏が、ブランド設立の背景や今後の展開について語っています。
デジタルシフトの一環としてゲーム事業を本格化
田邉氏によると、約6年前の社長交代を機に、従来のグリーティングカードやギフトといったアナログ領域だけでなく、デジタル領域へシフトしていく必要性が社内で共有されるようになったとのことです。「グローバルエンターテイメント企業」を目指すというスローガンのもと、ゲームが欠かせない要素であるという判断から、本格的な事業立ち上げに至ったといいます。
ゲーム事業部自体は2024年から存在しており、およそ2年間の準備期間を経て今回の発表となりました。サンリオが掲げる「グローバルIPプラットフォーマー」というビジョンにおいても、ゲームは重要な位置付けにあると説明されています。
これまでもサンリオキャラクターを用いたゲームは、ライセンシーが企画・開発する形で数多くリリースされてきました。今回の自社パブリッシングでは、これまでライセンシーの判断では取り組みにくかったジャンルにも挑戦し、そこで得た知見をライセンスビジネスにも還元していく方針とのことです。
「みんななかよく」を軸にした表現の追求
インタビューでは、サンリオの理念である「みんななかよく」をゲームにどう落とし込むかについても言及されました。田邉氏は、「かわいい」という既存のイメージに加えて「かっこいい」と感じられる魅力の表現や、プレイヤー同士が協力し合うゲーム体験の追求を挙げています。
また、サンリオのキャラクター設定にはあえて「余白」を持たせているとし、ゲームでキャラクター同士の掛け合いを描く際にも、それぞれの世界観を損なわない形で関係性を表現していくよう検討を進めているといいます。
キャラクターの起用については、『サンリオ パーティランド』では145以上のキャラクターが登場予定とされており、一度制作した3Dモデルを他プロジェクトへ活用することで、メインキャラクター以外にもスポットを当てやすくなる可能性があると述べられています。
3年で10本、将来的にはゲーム発の新規IPも
Sanrio Gamesは、3年で10本のタイトルリリースを目標に掲げています。田邉氏は、協力会社と連携しながら年間2〜3本のタイトルをリリースできる開発体制の維持を目指すとしています。
プラットフォーム戦略としては、まずコンソールとモバイルの両軸での展開を目指しつつ、可能な限りすべてのプラットフォームで遊べるようにしたい考えです。現状ではコンソール向けの比率がモバイルより少なくなっているとのことです。
将来的な展望として、田邉氏は「早ければ5年後、遅くとも10年後には、Sanrio Gamesから発信する新たなIPをお披露目できたら」と語っており、ゲーム発の新規IP開発も視野に入れていることを明らかにしました。
第1弾となる『サンリオ パーティランド』は、ニンテンドースイッチおよびニンテンドースイッチ2向けに2026年10月29日発売予定です。
参照元: Game*Spark