『フリーライター橘真希』再注目、ゼンリン制作かつ『街』スタッフ参加の実写ADV

『フリーライター橘真希』再注目、ゼンリン制作かつ『街』スタッフ参加の実写ADV

実写取り込みのアドベンチャーゲームが再び盛り上がりを見せるなか、ゼンリンが2008年にニンテンドーDS向けに発売した『DS湯けむりサスペンスシリーズ フリーライター橘真希「洞爺湖・七つの湯・奥湯の郷」取材手帳』が、Game*Sparkの記事で改めて紹介されています。本作は、日本最大手の地図メーカーであるゼンリンが自社で手がけた実写アドベンチャーゲームです。

『街』のスタッフが制作に参加

『フリーライター橘真希』は、チュンソフトの名作『街 ~運命の交差点~』の制作スタッフが関わっていることが特徴です。シナリオ監修は『街』の総監督であり、『弟切草』の原案・脚本、『かまいたちの夜』の監督も務めた麻野一哉氏が担当しています。

シナリオには、『街』で市川文靖・高峰隆士の脚本を長坂秀佳氏と共作で手がけた横山至氏と、同じく『街』で篠田正志・細井美子の脚本を担当した岩片烈氏が参加しています。ゼンリンは近年『龍が如く』シリーズの地図制作を手がけていることでも知られていますが、過去には自社でアドベンチャーゲームを制作していました。

温泉街を舞台にした群像サスペンス

ゲームは、ライターの橘真希、カメラマンの木村聡美、モデルの青木友梨という女性3人組が、雑誌の取材で訪れた温泉街で事件に巻き込まれ、それを解決していく内容となっています。物語は全3章構成で、第1話は真希、第2話は聡美、第3話は友梨がそれぞれメインに据えられています。

B級テイストあふれるタイトルでギャグ中心の作品となっており、会話のテンポの良さや役者陣の演技が実写ゲームならではの味を生み出しているとのことです。推理パートは親切な仕様となっており、間違えた場所を選んでもペナルティはありませんが、第3話には間違えるとバッドエンドになる選択肢が用意されています。

ゼンリンならではのマップへのこだわり

本作の大きな特徴として、日本最大手の地図メーカーであるゼンリンが制作しているだけあって、マップの作り込みが挙げられています。劇中で訪れたスポットが取材手帳に書き込まれ、観光名所ガイドとして機能するようになる仕掛けも導入されています。

2008年の作品であるため、現在の現地の様子とは建物や店舗などが異なっている可能性はあるものの、当時の風景を記録した資料としての価値もあると紹介されています。またエンディングにはメイキング写真も使われており、『街』を彷彿とさせる演出になっているとのことです。

タイトルに「シリーズ」と付いているものの、続編は発売されないままとなっています。9月10日には『学校であった怖い話』『晦-つきこもり』のニンテンドースイッチ復刻、9月17日には『AKIBA LOST』の発売が予定されているなど、実写アドベンチャーゲームが再び注目を集めるなかで、過去の隠れた名作として本作が紹介された形です。

参照元: Game*Spark