コーエーテクモゲームスが2027年初頭に発売を予定している「アトリエ」シリーズ最新作『カリアのアトリエ ~夜の王国と追憶の道標~』について、開発者へのインタビューが公開されました。プロデューサーの細井順三氏とディレクターの福井大暉氏が、本作のコンセプトや前作からの改善点について語っています。
調合を中心に据えたゲームループへ
『カリアのアトリエ』は、前作『ユミアのアトリエ ~追憶の錬金術士と幻創の地~』の2年後の世界を舞台とする新作です。記憶を失った冒険者カリアを主人公に、大地のマナが減少する「マナ枯れ」に見舞われたアラディス大陸を舞台に物語が展開されます。前作からプレイしていなくても楽しめる構成になっているとのことです。
インタビューで細井氏は、前作『ユミア』について「グローバルに受け入れられるRPGを作りたい」という目標で制作し一定の成果を得られた一方、調合がコアメカニクスである「アトリエ」シリーズにおいて、調合の手応えが足りないという印象をユーザーに与えてしまった点を反省点として挙げています。
本作ではその反省を踏まえ、調合を中心に据えたゲーム体験への昇華をメインに据えて開発を進めているとのことです。具体的には、調合したアイテムが戦闘だけでなく探索や新規システムである食事でも活用される設計になっており、たとえばフラムやレヘルンを投げて燭台に火を灯したり、蔦を焼き切って道を開いたりといったギミックの操作が可能になっています。
「カゴ」の廃止と戦闘システムの選択肢
本作では、シリーズ恒例の「カゴ」が撤廃されることも明らかになりました。これまではカゴとコンテナが分かれており、フィールドで使用できるのはカゴ内のアイテムに限られていましたが、本作ではすべてがコンテナで完結する仕様となり、アイテム使用のためにアトリエへ戻る必要はなくなります。シリーズの伝統的な要素を変更することについては社内でも議論があったものの、ゲーム体験を阻害しないことを優先したと福井氏は説明しています。
新要素として導入された食事システムでは、採取した食材を食べることで一時的に見た目や能力が変化するほか、食材を素材として調合したアイテムを食べることで新たな能力を獲得することも可能です。
戦闘面では、プレイヤーの好みに合わせて遊び方を選べる仕組みが用意されています。アクション志向のプレイヤー向けにパリィなどの要素が用意されている一方、コマンドバトル志向のプレイヤー向けには時間を停止してコマンドメニューからじっくり選択できるハイブリッドな仕組みも導入されているとのことです。
プラットフォーム最適化と今後
対応プラットフォームはPlayStation 5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2、PC(Steam)。前作で課題となっていたパフォーマンス面については、社内でSwitch 2向けに作品を出してきた知見と技術を取り入れていると説明されています。
開発は最終段階に入っており、今後はバランス調整を中心に進めていくとのことです。発売は2027年初頭を予定しています。
参照元: AUTOMATON