セガ/RGGスタジオは、「TOKYO GAME SHOW 2026」に完全新作『STRANGER THAN HEAVEN』を出展し、試遊やスペシャルステージを展開しました。ゲームメディアAUTOMATONは同イベントで開発陣へのインタビューを実施し、本作の設計思想や制作の裏側が語られています。
1915年から1965年、5つの時代を舞台とする完全新作
『STRANGER THAN HEAVEN』は、龍が如くスタジオが手がける完全新作タイトルです。1915年から1965年にかけての日本を舞台に、5つの都市を横断しながら、欧米人と日本人のミックスルーツをもつ大東真(演:城田優氏)と真城優(演:ディーン・フジオカ氏)の生涯、そして「東城会」設立に至る50年間が描かれるとのことです。
インタビューに応じたのは、RGGスタジオ代表で本作エグゼクティブディレクターを務める横山昌義氏、チーフディレクターの堀井亮佑氏、プロデューサーの阪本寛之氏、アートディレクターの加那屋大志氏、ディレクターの阿部幹信氏の5名です。
横山氏はタイトル名「STRANGER THAN HEAVEN」について、迫害を逃れて日本へ渡った大東にとって、祖国であるはずの日本が「天国というよりも奇妙な場所だった」ことを表す言葉であると説明しています。この地で余所者として生きる術を模索した結果、「東城会」という組織が形作られていく物語であるとのことです。
「左右半身分割」バトルと没入感を追求した設計思想
本作最大の特徴は、コントローラーの左右トリガー・上部ボタンを左右半身に対応させた「左右半身分割」のアクションバトルです。武器やモーションが左右で独立して機能するほか、左右のガードをタイミングよく決めればパリィが発動し、敵の体勢を崩せる仕様となっています。
横山氏は、過去作『龍が如く7』でライブコマンドRPGを採用した理由と同様、「主人公に一番共感できるシステム」を選んだ結果だと語っています。ヒーロー的存在の桐生一馬や、仲間との絆で戦う春日一番とは異なり、大東真は「あの時代を泥臭く生きていく人間」であるため、デジタルな感覚を極力排除したアナログな操作感を目指したとのことです。
また、買い物がリストではなく軒先の商品を直接選ぶシームレスな形式になっていたり、ザコ戦の突入時に名前表示やカットインを排したりと、随所で没入感を優先する作りが徹底されています。バトル描写がハードになった理由については、「殺さなければ報復で殺される時代」を表現するためだと説明されました。
時代考証と「フルコース」としてのボリューム
各時代の風俗を再現するため、開発チームは大正時代の雑誌を古本屋で買い集めるなどの資料収集を行ったとのことです。花札や麻雀といった時代を越える遊びに加え、当時ならではのミニゲームも用意されているといいます。ただし「歴史モノ」ではなくエンターテインメント作品として、熱海時代(1951年)に登場する実在ホテル「ニューアカオ」など、一部で時代設定に脚色を加えている部分もあると明かされました。
キャラクター造形では、ディーン・フジオカ氏の「将来の姿」を作り上げる工程が特に難航したとのことです。過去の出演作から若い頃の参考資料は得られる一方、老年期の姿は想像で作る必要があり、造形を進めるうちに別の俳優に似てしまう課題があったと語られています。
横山氏は最後に、「タイパ」「コスパ」が重視される時代におけるコンソールゲーム開発について、本作を「フルコース料理」に例えました。ボリュームのある作品であることを認めつつも、初心者向けのサポート機能付きコスチューム「RGGスペシャルスーツ」を用意するなど、幅広いプレイヤーが完走できる仕組みを整えているとのことです。
『STRANGER THAN HEAVEN』は2027年1月15日に発売予定です。対応プラットフォームはPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam/Microsoft Store)で、Xbox Game Passにて発売初日から提供されます。
参照元: AUTOMATON
